“―リスナーとしても、アナログに対する執着は変わらない。
石野「もちろん全然あるよ。手にとった実感があるし、音がいいからね。一番聴き慣れたメディアだし。CDでもいい、CDのほうがいいってジャンルもあるけどね。メジャーなポップスやロックはCDの方がいい。でもデータは滅多に買わないな。買う比率は(アナログ)レコード7割、CD2割、データ1割。DJの場合は買ったレコードをデータ化してCDに焼いて、両方持ち歩く。ハコによって変えている。今はレコード用じゃなく、CD用にチューニングされているハコが多いから。でもデータやCDだと、ハコが震えるような低音が出ないんだよ。レコードは、針がマイク代わりになって音を拾うからね。それにテクノの場合はレコードでしか出てない曲が圧倒的に多い。配信だけだと最新の動きについていけない。レコードで出してから配信になるから、遅いし」”

“アシッド・ハウスって、ほんと衝撃的だった。それまでエレクトロニック・ミュージックがどんどんゴージャスな方向に行ってた時期に、10年以上前の機材で、チープな音で、機能性のみを追求して、チープな楽器ですごいことをやっている。それこそ『ほぶらきん』に受けた衝撃に近い。これとかアシッド・ハウスを最初に聞いたときに、レジデンツとかを最初に聞いたときを思い出して。聴いてはいけないものを聴いてしまったというか。たまたま覗きこんで“あっ、ヤバ!”みたいな(笑)。変な儀式見ちゃったって感じ、たまたま迷い込んだジャングルの奥で。ヤバイものを聴いてしまった。うわーこの先なげえぞ〜って(笑)、これを見たらもう後戻りできねえなと”

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